下地補修の一番の目的は、老朽化した建物にひび割れや爆裂、モルタル下地の浮き等をきちんと調査し補修してから塗装工事を行わないと、せっかくきれいに塗装しても、すぐにまた、ひび割れや塗膜の剥離が発生してしまうからです。
ですから、地味な作業ですが最も重要な作業となります。この工事の出来次第で修繕工事が大きく左右されるといっても過言ではありません。
専門の職人さんが目視とパルハンマー(打検棒)による調査を行い、下地の不具合の状況に応じ、それぞれに必要な補修を実施します。
塗装面下地面の主な補修方法は以下のとおりです。
0.3㎜未満のひび割れは、セメントフィラー(目地埋め材)をすり込んで補修
0.3㎜以上のひび割れは、シール材を注入(Uカット後にシール材を充填する工法もあります。)
爆裂は、露出した鉄筋にさび止め処理を施し、エポキシ樹脂入りモルタルで平滑になるまで補修
モルタル下地の浮きは、孔を開けエポキシ樹脂を充填して剥離防止を施します。